テープ起こしの仕事は在宅ワークの中でも
昔から聞くメジャーな仕事と言えます。
簡単そうに見えて、
実はいろんなスキルを必要とするのが、
このテープ起こしの仕事です。
表記の仕方や正しい日本語の使い方、
専門的な単語を正しく起こすスキルなど、
必要なスキルはたくさんあります。
初心者のうちは専門的なジャンルを避けて
短めのさまざまな音声を起こして慣れるのが良いですね。
テープ起こしは在宅ワークできるか?
テープ起こしは在宅でも十分行えますが、
在宅で行う場合は、集中できる環境が必要です。
子どもが小さくてグズったり騒いだりすることが多いと、
なかなか集中して聞き取ることができません。
頻繁に電車が通って聞き取りづらくなったり、
介護や家事で中断することが多くなったりと、
手を止めることが多くなるとはかどりません。
自宅環境や、スキルによっては、
数十分の録音でも1日がかりになることもあるでしょう。
静かに集中できる環境があれば、
在宅ワークは十分可能です。
テープ起こしの収入と現実
それでは実際に稼げる金額はどのくらいなのでしょうか?
現実を知っておくことは大事ですので、
これから書くことを参考にして下さい。
ケバ取りに時間がかかる
講演会や対談などでよくある「えー」「あのー」などといった
会話独特の言い回しを取ることを「ケバ取り」といいます。
このケバ取りの作業が意外に時間がかかるので要注意です。
素起こしであれば、
音声をそのまま文字に起こすので気にする必要はありませんが、
ケバ取りして要約だけまとめるときは手間がかかります。
話し手によってはケバ取りが膨大になることもありますし、
かなり少ない場合もあります。
収入はそんなに多くない
文字起こしの相場は、60分5,000円以上とか、
10分程度で1,000~2,000円などが多いです。
録音時間だけ聞くと、そう長くありませんが、
文字に起こして整えて納品レベルにするまでに、
それなりの時間がかかります。
録音内容が専門的な会話内容だとしたら、
単語をいちいち調べる必要も出てくるでしょう。
そう考えると初心者のうちは10分程度の音声でも、
1日がかりになると思います。
ですから作業に慣れるまでは、
報酬はあまり多くないと思っておいたほうが良いでしょう。
録音状態もさまざま
起こす音源の録音状態も様々なので、
聞き取りにくい場合も出てきます。
その際は何度も繰り返し聞き返しながら起こすので、
想像以上に時間がかかる場合もあります。
音が悪い場合も想定しておく必要があるでしょう。
テープ起こしで初心者が稼ぐための注意点
これらのことを踏まえて、
初心者が稼ぐためにはどうすればいいのかまとめます。
短い文章でたくさん経験を積む
テープ起こしのスピードを上げるには、
数をこなして慣れることが大事です。
最初は10分程度の依頼から受けて、
いろんなタイプの会話内容に慣れましょう。
テープ起こしで稼ぐには次のような方法があります。
クラウドソーシングで依頼を受ける
ランサーズやクラウドワークスなどの
クラウドソーシング会社に登録して、
そこを通じて受注を受ける方法があります。
また、最近はココナラなどで、
自分をアピールして受注を受ける人も増えているようです。
初心者は評価も少ないので依頼されにくいですが、
小さな案件でも、できる仕事を丁寧にこなして
評価を上げていけば受注も増えていきます。
テープ起こし業者と契約する
テープ起こしの仕事を専門に斡旋している業者もありますので、
そうした業者の社員となって働く方法もあります。
雇用形態も正社員もいれば、
アルバイトや契約社員もあるようです。
ただ、収入面でいうと本業レベルではなく、
副業程度の収入額の人が多いようです。
テープ起こしは資格なしで始められる仕事なので、
パソコンが苦手でも在宅ワークができるのが魅力です。
基本的なテープ起こしのスキルは、
通信講座でも学べますので参考にされてみてくださいね。